科学というのは、対象を客観的にみて法則を見出すものですが、
社会科学などは人間の希望や欲望に左右されて、
「こうあるべき」という気持ちが科学に侵入してきます。
そうなると、客観的な事実に基づく法則ではなくなってしまう。
それでは、もう科学ではなく思想(哲学)になってしまいます。
「思想」は人生や社会についての一つのまとまった考え・意見とありますが、
例えばマルクスの思想は「こうあるべき」を超えて「こうあるはずだ」と、
そうでない思想と争う形になって、時には戦争にまで発展します。
社会科学も事実を観察することに重点を置いた科学にもどって、
客観的に研究する姿勢が必要と思います。
なかなか自分の気持ちを抑えるのは難しいですが、
どうすれば、科学的であり得るか。その方法の検討が必要です。
厳密に科学であることを目指すべきではないかと思います。