心の構造Ⅲで八つの心の種類を挙げましたが、
それらの代表的な用言を挙げますと、
1、事実判断としては「正しい」「間違い」「等しい」「異なる」などが
あります。
2、価値判断としては「良い」「悪い」「好き」「嫌い」などがあります。
3、感情としては「おいしい」「まずい」「怖い」「悲しい」「寂しい」「苦しい」 「惜しむ」「怒る」「憎い」「喜ぶ」「楽しい」「驚く」「痛い」「暑い」「美しい」
などがあります。
4、信疑としては「信ずる」「疑う」などの用言があります。
5、懸けは「困る」「悩む」「迷う」などいう心の状態から
脱却しようとするときの一つの心のあり方で「賭ける」という
用言があります。
6、欲望としては「欲しい」「望む」などの用言があります。
7、自我としては「誇る」「ぐれる」「恥じる」「照れる」などという
用言があります。
8、祈りとしては「願う」「祈る」「念ずる」「崇める」などという
用言があります。。
以上8つが心の主な働きです。
ここにあげた用言は心の状態を表すもので、
現実にそういう心の状態であっても、
心の状態をいちいち伝える必要がないときは、
ここにあげた用言でその心を表現されるとは限りません。
他に動作を表す動詞がたくさんありますが、
実はこれらの動詞が心の状態を表す言葉として
流用されることもあるのです。「言葉の流用」↓参照
心の構造Ⅴへつづく、